第7回「自画自賛する人は嫌がられる」 。チラシ制作のためのフリーソフト活用方法

チラシの作り方をフリーソフトを使って解説

広告クリエイターによるコラム「売れるチラシを考える」

第7回「自画自賛する人は嫌がられる」

チラシ広告というものは大抵の場合、「まだ自分のことを知らない人に知ってもらい、なおかつ興味を持ってもらう」ということが目的です。紙に印刷されたものを何らかの方法で配り、読んでもらうので、少々間接的にはなりますが、仕組みとしては「自己紹介」と同じと言えます。

自己紹介というと、まずは挨拶から始めるのが一般的です。自分が何者なのか、どんな目的や理由でここにいるのか、そういう基本的な情報から話すと思います。間違ってもいきなり「これ○○円ですので買ってください」などと、ものを売りつけたりしないと思います。

あと、自分の自慢話ばかりする人が私は嫌いです。親しい間柄ならまだしも、初対面の人がいきなり自分の自慢話だけをしてきた場合、私はまずその人の言うことを信じません。しかし一方で、誰かが誰かのことを誉めているのを間接的に耳にした場合、それは信じざるを得ない気持ちになります。
こんな例を挙げてみましょう。


設定【Aさんが私の会社に転職してきた日の会話】

●会話1
Aさん
「オレは前の会社でも営業成績トップだったから、この会社でもすぐにトップになると思うんだよね」

「…すごいですね、ではお互いに頑張りましょう」(←全く信用していない)

●会話2
Bさん
「今日転職してきたAさんって、すごく優秀な人らしいね。前職でも成績トップだったみたいだよ」

「へー、すごいんですね!今度のみにでも誘ってみよう」


上記2パターンの会話の内容はどちらも「Aさんが前の会社で成績トップで、優秀な人」ということです。ごく当たり前の話ではありますが、情報の出どころが違うだけで、こんなにも説得力が変わるのです。

チラシ広告でも実は同じことがよくあります。自分の会社の商品を自分で誉めているようなことに終始しているものと、そうではないもの。そうではないもの、というのはズバリ「お客さまの声」です。その会社と無関係な人にいかに誉めてもらうか。これがかなりの効果を生むと言われています。どんな業種でも、お客さまのお褒めの言葉、に勝る広告はありません。

広告も対人コミュニケーションのひとつです。しかし、独りよがりになっているものが驚くほど多いのも事実。それなだけにチャンスもたくさんあると思うのです。